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家庭でできる浸水対策 ~大雨・豪雨に備えよう~

最近は、昔に比べて局地的に記録的な大雨になることが
増えてきていると感じている、ゆーみーです。

実際に河川などの氾濫も多く発生していますよね。

私は現在マンションの1階に住んでおり
浸水が発生すると大きな被害を受けてしまいます。

何か事前に家庭で出来るレベルの対策は無いだろうか、と思ったので
実行できそうな対策についてまとめてみたいと思います。

皆さんも、事前の対策と予備知識を備えておき
いざという時に落ち着いて行動できるようにしましょう(`・ω・´)

浸水が起こるメカニズムとは

ゲリラ豪雨などの大雨によって浸水は発生しますが
具体的にはどういう場合に浸水が発生するのでしょうか。

まずは、配水管の全容を知ることから始めてみましょう。

排水管の構造はどうなっている?

マンションに限らずですが、家庭の配水系統は3つに分けられます。

・雑排水系統(キッチン、お風呂、洗面所など)
・汚水系統(トイレ)
・雨水系統(ベランダ)


建物の排水系統図(全国管洗浄協会 より)

画像ではやや小さいですが
雑排水と汚水が公共下水動に繋がっており
下水処理場で処理された上で河川などへ放流されています。

一方、ベランダの雨水系統は、道路の側溝と同様に
雨水管に繋がっており、地域によって方式が分かれます。

お住いの地域がどの方式なのかは役所や水道局の
ホームページでご確認下さいね(`・ω・´)

【分流式】

分流式は雨水が下水とは別系統でそのまま河川に繋がっています。
ちょうど上の図のような状態です。

分流式の場合はベランダはそのまま河川に繋がっていることになるので
洗剤など水質を汚染するものは流さないようにしないといけません。

【合流式】

合流式は雨水が下水と合流して下水処理場へ繋がっています。

岡崎市HP より

この方式で大雨による浸水が発生すると・・・
下水があふれてくることになりそうで危険性が高そうですね(;´・ω・)

自治体の注意喚起

この分流式と合流式では下水管に流れる水量が大きく異なってきます。

分流式を採用している自治体では下記のような注意喚起が掲載されています。

京都府HP より

下水処理場やマンホールは分流式・合流式を前提に
処理能力が決まっています。

分流式の地域に合流式の家を建ててしまうと
処理能力をオーバーしてしまうことになるのでしょう。

浸水の原因

注意すべきポイントはいくつもあると思いますが
浸水が起きる原因は

雨水・下水管の処理能力を超える雨量

ということになりますね。

公共の領域には直接手出しはできませんから
個人管理の領域で出来る対策を考えていきましょう(`・ω・´)

家庭の範囲での浸水対策

対策は大きく2パターンに分かれると思います。

・浸水そのものを起こりにくくする対策
・浸水が発生しても被害を少なくする対策

それぞれ出来ることを見ていきましょう。

浸水防止対策

浸水の原因は雨水・下水管の処理能力を超える雨量とお伝えしました。

雨量はどうしようもないので処理能力を出来る限り高めることが重要ですね。

家庭でできることといえばやはり「詰まりを発生させないこと」です。

下水管詰まり対策 ベランダ

屋外ということで土砂や葉っぱなどの異物が排水溝や排水トラップに溜まりやすいです。

一見簡単に流れそうなものでも長い年月をかけて管内に堆積する可能性がありますので
可能な限り異物は流さずに取り除いていきましょう。

また、戸建てなどで庭がある場合には「雨水ます」内に堆積物が
溜まっていないか注意しておきましょう。

 

下水管詰まり対策 室内

室内は屋外とは別で詰まりの原因があります。

特に要注意のものから対策をしていきましょう。

キッチン

キッチンでは下記のものが詰まりの原因となっていきます。

・油汚れ
・洗剤カス
・食材カス

食器洗いをする以上は洗剤は避けられませんが
油汚れと食材カスは意識すれば大きく減らすことが可能でしょう。

油汚れについてはキッチンペーパー等でふき取ってゴミとして廃却すれば
9割くらいは油を取り除くことが出来ます。
古くなって捨てるタオルなどを使えば多い時に役に立ちますよ。

食材カスは排水トラップのネットをちゃんと使って回収しましょう。
長くても週1で変えないとネットを通るくらい細かいカスになって
少しずつ流れて行ってしまいます。

お風呂

お風呂についてはやはり洗剤カスと合わさった毛髪が原因となります。
排水口部分で毛髪をトラップして流れないようにしましょう。

貼り付けるシートタイプもありますが、使い捨てだともったいないので
水流で集めて捨てやすくしたタイプがオススメです。

浸水被害軽減対策

排水管が詰まっていなくても雨量によっては浸水は避けられません。

水位が上がって来てしまったときの対策を知っておきましょう。

土のう(水のう) 屋外

昔から浸水対策といえばやはり「土のう」ですね。

水害が懸念される場合には自治体から無償で提供を受けられますが
運ぶにも重いし、そもそも使いたいタイミングから取りに行こうとしても
手遅れであることがほとんどでしょう。

最近では、吸水性ポリマーを利用した
土のう ではない 水のう とでも言うべきものも発売されています。

下記のような特徴があり、普通の土のうより格段に使いやすいです。

袋ごと水に浸すだけで吸水し、3分ほどで土のうとして使える
・吸水前後で400g→20kgとなり保管スペースの確保と設置・運搬が簡単
・使用後も15日の陰干しで使用前にもどり、再利用可能

玄関とベランダからの水の流入を防止できれば被害を大きく軽減できますね。

水のう 屋内

水位が上がってきたときに脅威となるのは出入口からの流入だけではありません。

もう一つの脅威は室内の排水口からの逆流です。

雨水が下水管に過剰に流れ込むと場合によっては室内の排水口からの逆流が発生します。

これを防ぐためにも、土のうのように物理的なバリケードを設けるのが有効です。
大きいビニール袋を2重にして20リットル程度の水を入れて口を結び
お風呂やトイレの排水口の上に置くことで逆流をある程度抑えることが出来ます。

このようにビニール袋を使った水のうでも簡易的なバリケードになるので
ビニール袋が多めにストックしておくと安心ですね。

非常時の防災グッズ

ここまで対策をしても、雨量がとてつもなければ浸水どころか水没する危険があります。

万が一を考えて避難できるようにしておくのも重要な準備のひとつでしょう。
非常食・リュック・ラジオライトなど最低限のグッズはすぐ出せる所に置いておきましょう。

おわりに

いかがでしたでしょうか。

非常時には浸水対策や避難の判断など
決断して行動することはなかなか難しいと思います。

今回の予備知識を踏まえて非常時の行動計画を決めておくのも
とても重要ですので参考にしていただけたら幸いです。

ではまた(`・ω・´)

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